その1)マンション45二丁モザイクタイル貼り

共立タイルって何やってる会社? 会社名に『タイル』が付いてるから・・・
1.タイル焼いてる会社?  2. タイルを売ってる?  3.タイル貼る職人さん集団?
焼いてはいません。工場も持っていません。Webでは売っていますがショールムなどは無いです。
会社が職人さんの集団な訳ではありませんが、たくさんの職人さんにご依頼して現場で施工してもらっています。
共立タイルの仕事はゼネコンさんからお仕事のご依頼を戴き、積算・見積・施工管理。
その中でも、あんまり知られていない部分ををご紹介いたします。

第1回 タイル決定〜モルタル塗りつけ






貼るタイルの確認です。

1−1 決定色見本の提出
大型マンション物件は特注色のタイルが主流です、ゼネコン様とお施主様がお打ち合わせの上、 タイルが決まります。
タイルが決まるとメーカーから『決定見本』が現場へ提出されます。

1−2 決定見本の品番確認
弊社営業が現場へうかがい品番の確認をし、『決定品番報告書』という書面にて品番をメーカーへ報告し、本工事分の発注をします。

1−3 決定色の検査
決定見本のタイルと共立タイルが『注文〜出荷〜貼る』タイルが同じでなければなりません。
その為、実際に貼るタイルが焼き上がった時点で『荷口見本』を取り寄せ、決定見本と比較検査します。

1−4 検査結果の報告
比較検査の結果を『荷口見本確認書』という書面にてメーカーに報告します。
報告は2種類です『了解』もしくは『再生産指示』。
『了解』の場合は、そのまま出荷していきますが、『再生産指示』の場合は ゼネコン様に報告後、社内にて協議し対策をたてます。

<<写真上>>
左側『決定見本』右側『荷口見本』を並べて確認です。
<<写真中>>
平面に貼る『平タイル』とコーナーに貼る『役物タイル』も同じように色幅がないか、寸法・形状に問題はないか検査します。
<<写真下>>
手で持っている役物と右側の平タイルをあきらかに色が違います。再生産です。

荷口見本
工事のために注文し、焼き上がったタイルが決定見本と色幅がないか、寸法・形状に問題はないか、事前に弊社とメーカーで確認作業・抜き出し検査をするための見本です。


次はタイルを貼る壁面の確認です。
この検査は現場担当工事部員はもちろん職長さん職方さん皆が行います。

2−1 下地の点検
マンション外壁に多く採用されている45二丁タイルを貼る工法は『モザイクタイル貼り工法』です。
この工法で躯体直にタイルを貼っていくため、仕上がりが躯体精度に大きく左右されます。
より美しい頑丈なタイル壁面を実現するため下地の点検は欠かせません。

検査項目
・仕上げ面の下地(躯体)の精度・・・波打っていたり幅厚みが違っていないか検査した結果、もし仕上がりに影響が出るような箇所があればゼネコン様にお願いし左官屋さんに補修してもらいます。
(写真の手の添えられているあたりの壁面はへこんでいて、あてている木材との間に隙間ができてしまっています。補修してもらわなくてはいけません)

下地が悪いとどうなるの

仕上げ面(躯体)の精度が悪いと『不陸』という現象になります。

躯体直貼りの場合、 塗り厚3〜5ミリの貼り付けモルタルでタイルを貼るため下地が波打っていると、それに準じてタイルも波打ったようになり写真のような仕上がりになってしまいます。

共立タイル株式会社ブログ【不陸対策委員会】

壁面の確認が済んだら、タイルを貼るための下準備開始です。

2−2 躯体清掃
躯体の粉塵除去及びコンクリートのアク取り、ドライアウト防止の為にブラシを使い、水で躯体を洗います。

2−3 吸水調整材塗布
長期間安定した接着性能を得るために、『吸水調整材(エチレン酢酸ビニル系の合成高分子エマルジョン』を、タイル施工の前日までに塗布します。
躯体に塗布することにより、貼り付けモルタルとのなじみがよく、強い接着性能を発揮します。
タイル施工の前日までに塗布しますが、塗布する面積は1〜2日で貼る範囲内です。

2−4 糸出し
伸縮目地、タイル目地割りを基準に水糸を張る。
建物の出隅には仕上げ糸、サッシ抱き、伸縮目地位置には通り糸を出す。
(写真@手と手の間に見える黄色いのが『糸』です。)
!!墨じゃダメです!!
墨を出すと、躯体に墨の線が写されます。するとタイルを貼るのに使う貼り付けモルタルを塗りつけるとき、墨を避けて塗りつけてしまいます。 (目印の墨が見えないとタイルが真っ直ぐに貼れず困るからです)そうすると、その上に貼られたタイルはモルタルが少ないため不十分な貼り付け強度しか得られません。
右の写真は打診検査の際に発覚した箇所です。
2−5 モルタルの混練
以前は『珪砂1+セメント0.5〜1+混和剤』を使用していましたが、現在は『既調合モルタル』が主流です。 既調合モルタルは既に工場で各成分が均一配合されており、現場では水練りだけで使用でき品質管理が安易です。

貼り付けモルタルの混練は機械練りです。
1時間以内に使用できる量を混練し、練り置きモルタルは使用してはいけません。
2−6 モルタル塗り付け
2度塗りで塗り厚合計は3ミリ〜5ミリです。
1回目は1〜2ミリ程度で十分なコテ厚をかけ、2回目は2〜3ミリ程度ムラ無く平らに塗りつけます。

注!『クシ目ごて』は禁止です。
クシ目ごてはその名の通り、端分が櫛状に凹凸しており、塗りつけた貼り付けモルタルの表面が凹凸になるのでタイルとの密着性が悪くなります。


第二回 タイル貼り〜  順次UP予定